2011/06/30

『基礎・1階床_コンクリート打設』

基礎・1階床 コンクリート打設


配筋、そして型枠が組みあがると、設備配管等の組込みをして、コンクリ打設の準備が完了する。そしていよいよコンクリートの打設がはじまる。今回の打設は、基礎である地中梁と1階床スラブのコンクリート打設となる。
コンクリートの打設は、コンクリートミキサー車(生コン車)とコンクリートポンプ車によって行われる。前者は生コン工場から生コンを撹拌しながら現場まで輸送し、後者はそれを建築の所定部位まで送り出すポンプの役割をはたす。2台で1組。



ポンプ車からは掃除機のホースのようなフレキシブルホースより、現場の所定の位置まで生コンを送り、型枠内に流し込んでいく。それでも生コンはセメントと骨材(砂利等)で出来ているうえ粘度があり、隅々まで充填しづらい。そこでバイブレーターで振動させながら隅々まで生コンを充填する。この辺りの職人さんの手際や連携、見ていて惚れ惚れする。
左の細い管はバイブレーター。
右の管はフレキシブルホース、生コンが放出される。






コテ仕上


コンクリートを流し終えると、最後の仕上げとしてコンクリ表面を大きくはトンボで平滑に馴らし、さらにコテで仕上る。今計画建物は基本的に内外コンクリート打放し仕上げとなるが、床面はフローリングまたはモルタル仕上げとなる。そのため今回の1階床打設はイコール仕上げにはならないが、後の仕上げの施工精度にも影響が出るため、地面からの高さ(レベル出し)は慎重に行う必要がある。






 

こうして基礎と1階床の躯体が完成した。

2011/06/27

『1階床_鉄筋配筋』

1階床 鉄筋配筋


小雨のなか、1階床スラブの鉄筋配筋検査を行う。
先日の完成した基礎型枠の上に1階床スラブの鉄筋配筋がなされる。早いものだ。

1階床スラブ、鉄筋配筋。最前部型枠が白いのは断熱材。
中ほどの木箱は床下点検口のための型枠。

1階床下はそのまま外部と言っても良く、断熱上問題がある。そこで1階床版裏に断熱材がくるように、型枠に断熱材を敷いてコンクリートを打つ。床下点検口のある部分は、耐圧盤(基礎の最下層)に断熱材を敷く。
床下点検口用の型枠が木で組まれているが、格子状に配筋された鉄筋を切っているので、その補強をする。点検口に対して斜めに補強筋が配されているのが見える。
床下点検口の型枠と開口補強筋











今回の床スラブの配筋は、D10(直径10mm)、D13(直径13mm)という2種類の鉄筋を、交互に縦横150mmピッチ、上下2段に格子状に配筋されている。配筋検査の際はこの上を歩いて検査するが、何しろ歩きづらい。案の定、誤ってD10の鉄筋を踏んで見事に曲げてしまった。(施工者の方失礼しました。。)鉄筋上を歩くときは太い径(今回の場合はD13)の鉄筋上、または鉄筋と鉄筋の交点を歩くのが正しいだろう。

2011/06/18

『基礎_型枠 建込み』

基礎 型枠建込み

基礎の鉄筋配筋がおわると、型枠の建込みがはじまる。
今回のコンクリート打設計画では、1)捨てコン打設、2)耐圧盤の打設、そして3)地中梁と1階床スラブの打設、という手順で計画している。この3)の作業のための型枠作りということになる。
今施工中なのは1階床スラブの裏側(下側)の型枠。この1階床スラブ用型枠を組んでから、後日その上にスラブの鉄筋配筋を後日行う。

基礎型枠建込み

















なお、基礎の型枠は人が入れないので解体せず埋設する。しかし水周り(床下配管)のあるゾーンは、将来の設備更新のため床下に点検口がある。この部分の型枠は解体するため、解体し易いように(点検口から型枠を取り出し易いように)細かな端材で面を作っているのが分かる。







型枠の埋設部と解体部の違い(イメージ図)

2011/06/04

『基礎_鉄筋配筋』

基礎配筋

捨てコンクリート(捨てコン)を打設後、その平面上に改めて墨出し(通り芯等を記入)をして建築の位置を確認する。そしていよいよ基礎の鉄筋を配筋する。基礎は最下層スラブである耐圧盤、そして立上りの地中梁からなる。





















今回の基礎はごくごく平凡は形状だが、それでも鉄筋だけの構造物、なかなか美しいものだ。
鉄筋が配筋されることで、建物の大きさや部屋の大きさが現前と立ち現れる。半年後はここでワークしているのか、など想像を膨らませながら、構造家とともに配筋検査を行う。




配筋検査

配筋検査は、設計者のほか役所による検査もある。
検査では鉄筋の種類、位置、形状、定着、継手、かぶり厚等を確認する。