2011/10/18

『3階壁_返し型枠建込』

進捗


少し工事に遅れが出ている。最終的な竣工に遅れが生じないことを祈るばかりだ。
しかしこんな小さなひとつの建築でも、とても多くの人が関わっている。当然関わった全ての人の都合に仕上がりや工期が影響されるわけだが、それにしても彼ら一人一人の労力の結晶として建築が出来上がるこの過程こそ、建築をつくる職業に携わる喜びや感動を味わう瞬間のひとつでもある。

夕刻の北沢。3階より郊外側を眺める。
現場定例会議を終えた頃、すっかり太陽は傾いていた。3階から郊外側をみると美しい夕景が広がっていた。




3階壁 返し型枠建込


現在、現場では3階壁の返し枠を建て込み中だ。壁の型枠ができることで、明確に空間体験ができる。下階に比べおおらかな分節の3階。

3階。型枠大工による返し枠の建込中。




2階


2階はまだ型枠の脱型がされていない。一部、3階と繋がる間があるため、3階とまとめての脱型となるのだろうか。
2階の奥の間は資材が撤去され本来の空間感が体感された。隣の建物に隣接するロケーションだが、隣地境界からの後退距離をとっているため、視界はこもるが明るい空間になっている。視界の遮られる空間は3階とは対比的で、これも心地よい。

2階。奥の間は視界はこもるが明るい空間。




1階


1階はこれまで規定期間存置されていたパイプサポートが解体されていた。これによって一気に空間が広くなったように感じられた。
1階。商店街側から奥を見る。
アーチによって分節された空間が、リズミカルに奥行きをつくる。