型枠、支保工の撤去
型枠脱型後、型枠や支保工の材料が撤去され、一気に空間が広がった。ある意味最もピュアな空間の状態かもしれない。
 |
3階郊外側をみる。開口部には養生シートが張られている。 |
 |
屋上。 |
躯体補修
コンクリート躯体に施工不良箇所を散見したが、現在補修作業に取り掛かっている。
コンクリート打設の主な施工不良を下記に記す。
・コールドジョイント:先に打ち込まれたコンクリートと後に打たれたコンクリートの境にできる継目。
・ジャンカ:コンクリートが密実に打てずに空隙ができて硬化する状態。
・型枠ずれ:綺麗な平面にならずに型枠がずれたもの。各階ごとの打ち継ぎ部分に出やすい。
・ひび割れ:沈み亀裂や乾燥収縮など要因はあるが、不明なものもある。
・型枠パンク:型枠がパンクしてコンクリートが溢れる状態。
これらは意匠上の問題もあるが、怖いのは構造上の欠陥になることだ。これらの不良箇所があった場合、構造設計者や施工者とも綿密に相談し、対処方法を決定する必要がある。
今回は上記の不良が一通り存在し、補修の規模も大きなものになってしまった。しかし幸い構造上大きな欠陥となる箇所はなかった。
主な補修方法としては、1)不良箇所をはつり取り、2)無収縮モルタルを埋めて、3)仕上げを行う。
コンクリート打放し仕上げとなる部分の補修は、専門の打放し補修業者がいて、コンクリートの柄のように模様を描いて仕上げていく。
上の写真は、家具で隠れる壁に作ってもらった補修サンプル。正面の壁、上側はモルタルのみの仕上げで、塗装仕上げの下地になる。下側はモルタルの上にコンクリート打放し補修を行ったもの。2社にサンプルをお願いし、これから1社に絞る。