1階壁の鉄筋配筋が終わり、設計検査を終えると未成の型枠=インテリア側の壁型枠(返し型枠)を建込んで壁の型枠が完成する。
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返し型枠 施工中。 |
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アーチ部分の型枠部材。 |
今回は1階壁と2階床のコンクリートを同時に打設する計画であるため、2階床の型枠も施工する。これらが施工されると、正確に内部空間が体感される。
建築家は空間のスケール感を自在に操るために日々トレーニングしているが、それでもスケール感覚に誤差が生じるものだ。この誤差をできるだけ無くす為に、私の場合はパース(スケッチ)や模型をかなりの量制作し、検討することにしている。スケッチは人の目線での空間の見え方を描き、模型は1/50、1/30の全体模型を制作して覗き込む。また部分模型としては1/1での検討も多々行う。こうしておくと実際に立ち上がってくる建築と頭の中のイメージの誤差はほとんどない。こういった設計時の労力は惜しまず手を動かすことが大切だろう。
パイプサポート
2階の床の型枠が組みあがると、後のコンクリート打設後のRCスラブ荷重を支えるためのパイプサポート(鉄管の支柱)が立てられる。
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パイプサポート建込中。 |