2011/08/21

『打設について』

打設について


次のコンクリート打設は、1階壁と2階床を打設するが、今回の計画建物の2階はスラブ段差がある。こういった場合、どのように打設するのか。いくつかの方法があろうが、今回はレベルの高い位置まで一気に1日で打設する。夏季はコンクリートの硬化が早く、生コン打設中にもどんどん固まっていくわけだが、流れとしてはレベルの低いところまでをまず打設、その後残りのレベルの高いところまでを打設する流れになる。施工中もどんどん硬化が進むため、打設計画は綿密に検討する必要がある。





さて、レベル差があると立上り部分の型枠は浮いた状態になるので、一般に「浮き型枠」と言っている。
その他コンクリートに埋設される特徴的な部品を記しておく。
「スペーサー」は鉄筋のかぶり厚さを確保するための部品。鉄筋がコンクリートの中に規定寸法以上被るためのガイドになる。鉄筋のかぶりは鉄筋が外気に露出して腐食することを防ぎ、また耐火の意味も含め、建築の性能・寿命に大きく影響することから極めて重要な要素といえる。
「スラブ引き」はスラブと壁の取り合い部分の、型枠を固定するための部品。